ピカチュウがキモイ…ギャラクティックウォーリアーズとか…

2010年09月23日

憧れ産業への憧れ…

■夢とどこで折り合いをつけるか。(島国大和のド畜生)
 http://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-1701.html

 島国大和さんのブログで興味深い記事があったんで、今日は個人的な意見を書いてみようかと。
 最近は会社で新人もとらないし、学生から相談を受ける事も少なくなってきたけど
 娯楽産業へ入社したがってる人についてのニュース記事や日記などをネット上で見ると
 『この人はこの道に進まない方がいいなぁ…』と思うことが多い。
(この娯楽産業ってのは、ゲーム、マンガ、アニメ、声優、小説、音楽関係なんかの業種ね)

 そもそも実力的にレベルが低いっていうケースが多いんだけど、自分がその仕事に
 就けるのかを客観的に判断していないというか、全く考えていないケースも多い。
 あと…動機が『好きだから』というだけで、実力的にとか経済的にとかのその業界が
 持っている厳しさのことを考えていないケースが多いね。

 一言で言うと…

覚悟が足りない


 ってカンジなのかな?
 今の娯楽産業ってのは基本的に『食っていけない業種』だと思っておいた方がいい。
 しかも…最近話題の『ブラック企業』だと思った方がいい(苦笑)
 『食っていけないといわれてる業界のブラック企業で10年、20年やっていく自信』
 がなければこの時点でやめておいた方がいいような気がする。そのぐらいの覚悟が必要。

 食っていける会社は任天堂とかの超大手か、大手パチンコ開発メーカーぐらいだ。
 そこに入るにはどーしたらいいのか?
 ぶっちゃけて言うと東大ぐらいのレベルの大学を卒業して、新卒で入社試験に受かるのが
 一番の近道
じゃないかと思う。
 それが出来ない人は入社の道がほとんど閉ざされてる状況なんだよなぁ…。
 それが現在の現実だと思う。そーゆー時代なんだな。
 それがよくわかる例として任天堂の宮本さんもこんなことを言っています。

 宮本茂さん「今の任天堂なら、かつての私を採用しない」
 http://www.kotaku.jp/2009/11/miyamoto_nintendo_recruit.html
 >もし今、私の学歴で就職活動して任天堂をうけても、たぶん入社できなかったでしょう。
 これは的確に現在の状況を示していると思う。
 おそらく現在活躍している人でも、今の時代に就職活動して自分が勤めている会社を受けても
 ほとんどの人が入社できないと思う。

 そのぐらい時代が変化しちゃった。
 ちなみに宮本さんは任天堂を受けた当時、任天堂はデザイナーの募集をしてなかったが
 宮本さんの父親が当時の社長・山内溥と友人だったこともあり、社長に面接してもらい
 入社に至ったってのも有名な話。まだ任天堂が麻雀牌とかをメインに作ってた時代。
 ファミコンが出るもっと前の時代ですね。

 学歴以外では…自分の希望する業界や業種でプロアマ問わず、自分と同年齢ぐらいの
 技術レベルの高い人間と比較して自分がそいつに勝てるのか判断したり、
 ショックを受けたりするのも必要かと。
 のびしろなんか無いものとして、自分の実力を客観的に見るべき。
 (そもそもハタチそこそこで芽が出ていなけりゃ、娯楽産業では生きていけない。
 そのぐらいの歳で周りの人間に勝ててなければ、その道はかなり無理があると思った方がいい)
 そこから一歩踏み込んで考え、『どうしたら勝てるのか?』『今考えている業界以外で
 どこを狙えば自分は勝てるのか?』なんかも考える必要があるかも。
 ひょっとしたら…全然違う業界に適しているのかもしれんしね…。

 おいらの学生時代からの友人はなぜか娯楽産業でメシ食ってるヤツが多いんだけど
 絵で食ってるヤツは学生の時から絵が飛びぬけてうまかったし、当時から絵で仕事してた。
 音楽で食ってるヤツは学生の時から作曲が飛びぬけてうまかった。
 全く勝てる気がしなかった(笑)
 娯楽産業以外では語学関係で食ってるヤツは学生の時から飛びぬけて英語が出来た。
 これまた全く勝てる気がしなかった…(笑)

 それとは別に、学生時代のある時チャンスがめぐってきて、ものすごい努力して
 その競争を勝ち取って、今現在、脚本家で食ってるヤツもいる。
 才能もあったんだとは思うけど、想像も出来ない大変な努力をしたんだと思う。
 これまた勝てる気がしない…。
 全然関係ない職種だと、いきなりカナダに渡って『きこり』になったヤツもいる。
 あらゆる意味でコイツにも勝てない気がする…(笑)
 自分の得意分野で食っていけるヤツらってのは学生時代からこーゆーカンジなんだと思う。
 ホント色々だわ…。
 (まぁ、高校野球で芽が出てない人がプロ野球に行くのが難しいってのと同じだね…
  そーゆー人でも何らかのきっかけでプロになれる事もあるかもしれないけど
  それには、運とかコネとか知名度とか実績とか、他の人には無い強力な何かが必要ってのも
  同じかと思う)


 というわけで、こーいった感じで覚悟、学歴、実力の無い子達には、おいらは最近の娯楽産業は
 おすすめしません。
 20年前だったら、まだバブルの残り香があった時代で
 就職試験がなかったり、会社訪問しただけで内定が出たり、気がついたら入社してたりしたことも
 あったけど、今はねぇ…
 入り込めるスキマが無さすぎる割にリスクが高すぎてもうね…(苦笑)
 ここまで書いても目指す奴は目指すんだろうけどね…。


rem_nao at 23:59│Comments(0)TrackBack(0)業界バナシ 

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